Felicaのセキュリティの高さを利用した、便利な動画配信サービス

  • 2007/03/06(火) 00:41:59

インテル、フェイス、吉本興業らが、新しい動画販売サービスの実験を行うことを発表しました。
コピーワンスなどによって見られるシーンの限られるデジタル動画を、おサイフケータイなどに使われるICチップFeliCaを鍵として、どこでも視聴できるようにするサービスです。


インテル、フェイス、吉本興業の3社は3月5日、FeliCaを搭載した携帯電話とPC向けに開発した有料動画配信方式の実証実験を始めると発表した。
動画コンテンツを購入した携帯電話をPCにかざすと、PCでも購入した同じ動画を簡単に視聴できるようにした。
購入した動画をどこでも好きな時に楽しめる新サービスとして、実験の結果を踏まえて年内の商用化を目指す。

 フェイスが開発した権利認証技術「Near Field Right Management」(NFRM)を活用する。
まずFeliCa携帯電話で有料動画を購入。そのまま携帯電話でも楽しめるが、FeliCaポートと専用ソフトを搭載したPCにかざすと、コンテンツの権利情報をFeliCa経由でPCに転送。
PC向け配信サービスに接続し、同じ内容の動画をPCでも楽しめる仕組みだ。


(以下略)
携帯で買った動画をPCでも FeliCaで認証、実験サービス開始



このサービス、実に興味深いです。

例えば視聴者の録画画像のコピーを制限するコピーワンスなどは、著作権保護物の海賊版流通を妨げるために、私的利用すら制限してしまっているわけですが、逆に言えば私的利用に留まるならことが証明されれば、コピーなどはいくらしても構わないことになります。


そこで私的利用であるといことを証明するための鍵として注目されたのが携帯電話のFeliCaですね。
FeliCaは今の所、暗号を破られたという話も無く、そのセキュリティの信頼性は高いです。


また、ITmedia同記事にてフェイス取締役の踊契三氏が述べている
「CDやDVDと違い、ケータイを貸し借りすることはない」
という考え方は、当たり前のように見えて、鋭い着眼点です。

今日、携帯電話はプライバシーが集合したもので、しかもクレジットカード機能まで中に入ってしまっているわけですから、ある意味自宅の鍵より他人に渡しにくいものです。
それを著作権保護の鍵とする考えかたは、今まで他には無かったのではないでしょうか?


ただ、この先進的で便利なサービスも問題点があります。
携帯電話のFelicaの普及率は年々高まっていますが、読み取り側のPCパーツであるFeliCaポートが殆ど普及していないのです。

今の所、自社のPCにFeliCaポートを内蔵させているのはSonyとNEC位です。PC全体から見ると1%にも満たないのではないでしょうか。
確かに、Sonyの紹介などを読むと、FiliCaを使った認証システムはそれなりに便利そうには見えます。

しかし、認証システムならば生体認証などのライバルもあるために、なんの働きかけもせずに他社が採用していくというのは考えにくいです。


しかし、このサービスの実験にはインテルが参加していること、またインテルはマイクロソフトと共にFeliCaの有用性を述べていることから考えると、インテルのチップセットにFelicaポートの標準搭載も考えられるということでしょうか?

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